2009年・旧馬橋
石には旧馬橋と桃園川緑道の文字が刻まれている。水面は写っていない。足元は舗装され、マンホールがある。阿佐谷南で撮られた一枚だ。川をまたぐ構造がなくなっても、橋の名前は道に残っていた。
旧馬橋は阿佐谷南の写真。後に掲載する慈眼堂橋跡付近は、それより東、中野区中央にある。中野区の施設案内にも、緑道の各所に以前の橋名が残ると記されている。

2008年・緑道の植栽
道の両側から枝や葉が伸びている。中央は舗装され、奥へ歩いて通り抜けられる。新しく並べた同じ背丈の苗ではない。手が入る場所と、枝が伸びた場所が、一つの写真の中にある。
歩道へせり出す枝の下にも、通り抜ける幅が残っている。2022年の広報紙は、この緑道を花や木に沿って紹介していた。水面がなくても、季節によって見るものが変わる道だった。

2023年・慈眼堂橋跡付近
中野区中央の慈眼堂橋跡付近から東を向いた写真。道の両側には住宅があり、植え込みの縁はれんが積み、入口には車止めが置かれている。水を流すために自由に使える空間が広がっていたわけではない。
写真の手前には二つの車止め、その奥にはまっすぐな通路が伸びる。家の窓、植え込み、通る人の距離が近い。特集に掲載した再活用後の生成画像の原写真でもある。

2024年・夜の通り道
街灯の下では舗装の目地が見え、奥へ行くほど植え込みと道の境が暗くなる。水路のないころから、緑道には夜の帰り道としての使われ方があった。
写真の奥にまで灯りが続く。昼間の植栽の写真と並べると、道の中央がはっきり見える一方、両側の木や建物は暗がりに沈む。撮影区間は特定できていない。
